6月5日(水)

1日目

未明から降りだした雨は、夜が明けるころには小雨にかわりました。

5時50分に学校集合。朝が早いため、生徒はグラウンドに配車されたバスに直接乗り込み担任の点呼を受けます。

  

出欠確認ができたところでバスは出発、見送りの先生方に手を振って一路バスは新大阪へ。

交通渋滞もなく、少し余裕をもって新大阪着。新幹線を待つ間に出発式です。

  

7時56分新幹線乗車。停車時間は3分間しかありません。ホームで座席隊形に並んで素早く乗車、昨日の事前練習が活かされました。

   

おやつやカードゲームは新神戸を過ぎてから。おとなしく座っていた生徒たちも、座席を向かい合わせて一気にリラックスモードです。朝も雨もすっかりあがり、岡山を出ると陽がさしてきました。

10時27分博多着。時間どおりです。ホームではこれから3日間お世話になるバスガイドさんが迎えてくださり、バスへと案内してくださいました。

  

ここでハプニング発生! 予定していた高速道路で車の炎上事故が起こり、通行止めになっているとのこと。経路を変更して南島原をめざします。予定にはなかった福岡ドームを見ることができました。

  

バスの中ではバスレク担当が制作したビデオを鑑賞、大いに盛り上がりました。

経路を変更したため予定時間をオーバーし、千々石での昼食も少し遅れました。食事会場の観光センターは日本の渚百選に数えられる海岸を眼下に見られる風光明媚な場所ですが、残念ながら先を急ぐため見ることはできませんでした。

  

 結局、1時間半ほど予定より遅れて南島原に到着。観光協会の方が出迎えてくださり、さっそく体育館で今夜一晩お世話になるひまわり村受け入れ家庭のみなさんと対面する入村式です。

   

   

かなり緊張気味の生徒たちを受け入れ家庭のみなさんが優しく包み込んでくださいます。各家庭の方と握手を交わし、それでは民泊に出発です。観光協会の方から出された宿題「南島原の方言を一つ教えてもらってくること」も忘れないでね。

  

残念ながら民泊の様子は、ここの観光協会の方針で教師は緊急事態以外は受け入れ家庭に任せるためにのぞきに行くことができずお伝えすることができません。それぞれどんな体験をさせてもらったのか、お子さまからお聞きになってください。

こうして修学旅行1日目の夜は暮れていきました。

(2日目に続く)

 

6月6日(木)

修学旅行2日目、今日もよい天気です。 

ここ南島原は江戸時代初期に起こった「島原・天草一揆(島原の乱)」の地。民泊入村式を行った体育館もキリシタンの人たちが立てこもった原城跡近くにあります。

  

                                 原城跡

午前8時すぎ、さまざまな体験をさせてもらった生徒たちが、受け入れ家庭の人たちと一緒に体育館に戻ってきました。昨日の緊張した面もちとはまるで別人のように、ゆったりとした表情ばかりです。それぞれの家庭でお世話いただきよい思いをさせてもらったことが、その顔からも伺われます。

  

体育館での退村式。たった一晩だけのつながりでしたが、お世話いただいたことへの感謝と別れを惜しむ姿がたくさん見られました。体育館を出発するバスを、南島原の方々は手を振り横断幕を掲げて、いつまでもいつまでも見送ってくださいました。

   

  

  

※ この様子は「南島原ひまわり観光協会」のホームページで見ることができます。こちらをクリックし、himawari-kankou.jp/ 「一覧」→「出会い一覧」をから6/5・6/6をご覧ください。

 

島原を出たバスは、一路長崎市内をめざします。長崎は第二次世界大戦で原子爆弾の惨禍にみまわれた地です。私たちは二度と戦争を繰り返さない決意を胸に、このあと爆心地を訪れます。

平和学習、まずは原爆資料館の見学です。今から74年前の8月9日、たった一発の爆弾が一瞬にして人々の日常を破壊しました。メモ用紙を片手に、生々しい資料を固唾を呑みこみながら見つめる生徒たち。限られた時間ではありましたが、戦争のもつ非人間性を学びとってくれたのではないでしょうか。

  

次に、爆心地での平和セレモニーです。生徒会が中心となって、自分たちで宣言文をつくりました。

 

 私たちは望みます。争いのない世界を。お互いに助け合っていく世界を。

 私たちは忘れません。長崎や広島で起こったことを。生き延びた人の痛みを。

 私たちは感謝します。明日が来ることを、当然と信じられることに。

 私たちは受け取ります。平和を願う人たちの思いを。平和のバトンを。

 私たちは伝えます。唯一の被爆国の国民として、戦争の悲惨さ、核兵器の怖さを。

 私たちは誓います。二度と戦争をしないことを。次の世代に明るい未来を届けることを。

       2019年6月6日  大阪狭山市立第三中学校  3年生一同

 

全員で群読した後、代表がみんなでつくった千羽鶴を献納しました。

   

  

  

 

さて、午後の活動は長崎市内班別自由行動です。歩いて回る班や、路面電車を使って回る班など自分たちで考えたコースを途中チェックポイントに立ち寄りながら巡っていきます。昼食もそれぞれの班でお店に入って自由にとります。雲ひとつない晴天で、少し気温も上がってきました。熱中症に気をつけながら、適宜休憩をとりつつ、それでは「いってらっしゃい!」。

  

  

                チェックポイントの眼鏡橋       出島跡

自由行動の最終ゴールは、今夜宿泊するホテルのロビーです。各班には、万が一の連絡用にこの時だけの携帯電話をそれぞれ一台持たせてありますが、幸い本部への緊急連絡は一つもありませんでした。

16時40分、すべての班が無事にホテルに到着しました。生徒たちは荷物を受け取り、それぞれの部屋でくつろいだり、入浴して汗を流したりします。廊下では、楽しい思い出話に花が咲いています。

  

18時30分、お待ちかねの夕食です。E組のテーブルでは担任の誕生日を祝うサプライズもありました。さあ、このとは練習を重ねてきた学年スタンツ大会です。

  

各クラス、趣向を凝らした出し物が続きます。さすが3年生、学年が一つにまとまってそれぞれの出し物に笑いや拍手が会場に響き渡りました。

     

大いに盛り上がったところで、本日の最終活動はクラスミーティングです。昨日今日を振り返り、明日の最終日、そしてこれからの中学校生活にこのまとまりをつなげていきましょう。

   

(3日目に続く)

 

6月7日(金)

修学旅行3日目、最終日を迎えました。

昨日までの晴天とは打ってかわって雨空の朝です。夜半から降り出した雨は、天気予報どおり明け方には暴風雨となりました。ホテルの窓に雨粒がたたきつけられています。今日の活動として予定していたペーロン体験の実施が危ぶまれます。

午前6時10分起床。荷物を整理して朝食会場へ。

  

みんなの願いが通じたのか、朝食を終えるころから雨があがり、ペーロンを行う現地に問い合わせたところ「実施可能」との返事をいただきました。現地の海は入り江になっていて、おまけに目の前の大きな島が外海の波を遮ってくれます。

現地まで出向いて、安全を確認のうえ決行することとしました。

 

長崎市内に別れを告げてバスは牧島へ。近づくにしたがって天気は回復していきます。

現地では、今日の指導をしてくださる漁師の方々が船の準備を整えて待っていてくださいました。報告どおり曇り空ですが海は穏やかで、風もほとんど吹いていません。陽ざしがない分暑くなく、むしろ絶好のコンディションとなりました。

一人ひとりライフジャケットを受け取り、衣服を整えて、海辺に集まりました。

   

櫂のもち方、呼吸を合わせるための太鼓やドラの鳴らし方などを教えていただいた後、さっそく海に漕ぎだします。慣れてきたところで、クラス対抗のペーロン競争です。

  

上手の漕いでいるのはB組、力づくで漕いでいくのはE組、なかなか思うように進まないのは・・・。

メンバーをかえて2回戦行いましたが、総合優勝はB組でした。(優勝の証しとして櫂が手渡されました。)

  

  

先生方もボートに乗って応援です

こうして、最後の活動を終えた一行は博多に帰ります。途中、昼食のために立ち寄ったカステラランドでは、九州の最後の思い出としてチャンポン麺が出ました。どのテーブルでも、すべて完食。とてもおいしかったです。

  

15時34分博多発のぞみ44号は定刻どおり新大阪に着きました。

   

行き同様4台のバスに分乗し、第三中学校には19時過ぎに到着、大勢の保護者の方が迎えに来てくださっていました。

  

体育館での解散式を終えた生徒たちは、たくさんの思い出をもってお家に帰りました。この二泊三日の間に数多くの出会いがありました。一つひとつの出会いから学んだことを、しっかりとかみしめながらお家の人に聞いてもらいましょう。